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マテリアルズインフォマティクス(MI)とは何か

マテリアルズインフォマティクス(MI)とは、 最先端のデータ処理技術と材料科学を融合した材料開発技術であり、 簡単に言うと AI を用いて化学者の研究開発を効率化しようという試みです。 膨大な実験データや論文等をはじめとするビッグデータを AI で分析することで、 革新的な新材料の発見、効率的な開発・実験手法等を提案いたします。

現在、世の中では 10 の 9 乗種類の材料が発見されております。 しかし、いまだ発見されていない未知の材料は 10 の 62 乗種類あるといわれております。 1) マテリアルズインフォマティクス(MI)を有効に活用することで、 これまでの数倍以上の速度で新材料の発見が行われていくことが期待されております。

もともとマテリアルズインフォマティクス(MI)は 2011 年にアメリカのオバマ政権による Materials Genome Initiative によって欧米系の化学メーカーを中心にその動きが加速してきました。 日本においてもいくつかの推進組織が立ち上がっておりますが、 その動きは欧米系のメーカーと比較して遅れているといわざるを得ません。

NAGASE が提供するTABRASAは、 IBM と共同開発してきた高機能な MI エンジンを、 SaaS としてお客様に提供することにより、 導入ハードルを低くマテリアルズインフォマティクス(MI)をスタートいただくことを目指した製品です。

データ活用の重要性

近年、天然資源が石油からビッグデータに代わるといわれております。 世の中ではデータ量が増大しており、 天然資源である石油を価値に変えてきたように、 ビッグデータを用いてどのように価値を生み出していくのかが重要視されております。

世の中でデータ量が増大している一方、 生み出されているデータの 80%以上が非構造データであるといわれております。 非構造化データとは、 PDF・テキストファイル・画像ファイル・メールなど、 日常生み出されるデータ(ファイル)であり、 データベースで扱うことが難しいデータと言えます。 構造化データとは、エクセルなどで表現されるデータであり、 「行」 「列」などで構造的に整理されているデータです。 非構造化データを活用していくためには、 戦略的にも技術的にも新しいアプローチが必要になります。

NAGASE の TABRASA が提供する Cognitive アプローチを利用することで、 企業が持つ膨大な非構造化データを構造化データに変換して、 さらにその知識群から新たな洞察を得ることが可能になります。

参考文献

  1. ^ 2016年1月15日 ウェラブルEXPOセミナー 日本IBM 折井発表資料